効率のいい暗記法をマスター!一夜漬けにさよならする方法


テスト勉強をするうえで重要になるのが「暗記力」です。

しかし残念ながら、人の脳は時間が経つと覚えたことを忘れてしまうという性質があります。一夜漬けで必死に英単語や漢字を頭に詰め込んでも、いざ解答用紙を前にしたら「忘れてしまった!」というケースは珍しくないでしょう。

暗記をするときには、記憶に残りやすい効果的な方法を取り入れることが大切です。ここでは、今すぐ実践できる効率の良い暗記法やそのポイントをまとめてご紹介します。

効率的な暗記の手順は大中小に分類すること

暗記を効率的に行うには、内容を大・中・小の3つに分類すると良いでしょう。大は全体の流れ・中は詳細・小はその関係性です。

たとえば日本史なら大「本能寺の変」・中「織田信長の最期」・小「明智光秀の裏切り」といった具合に分けていきます。手順としてはまず大の部分にあたる、暗記内容の全体的な流れを確認しておきましょう。

しっかりと全体像を理解できたら中・小とステップを踏み、分類した詳細部分を記憶していくと効果的です。土台となる「大」の部分をしっかりと理解しておくことで、中や小もスムーズにインプットしやすくなります。

同じ要領で数式の暗記にも応用できますが、計算問題なら薄い問題集を繰り返し解くことがおすすめです。

何時間もかけて分厚い問題集を1冊解くよりも、短時間で薄い問題集を何回も解いた方が全体の流れやパターンを掴みやすく、強く記憶に残りやすいというメリットがあります。

このように大部分をしっかりと理解して骨組みをつくっておき、次に中・小部分の詳細知識を肉づけするイメージで学習を行うと、暗記しやすくなるでしょう。

反復学習で脳に記憶を定着させよう!


そもそもなぜ人は、覚えたことをすぐに忘れてしまうのでしょうか。

その原因は、脳の中にある海馬という器官が深く関係していると言われています。海馬は情報を記憶しておくメモリチップのような役割をもっていますが、海馬に詰め込んだ情報は長期間保存できるわけではありません。

海馬は取り込んだ情報を「必要なもの」と「不要なもの」の2つに分類する働きがあり、そこで必要だと判断したものは側頭葉に送られ脳に強くインプットされますが、不要だと判断された情報は脳から削除されてしまいます。

たくさん記憶したはずの英単語や漢字が、いつの間にか記憶からすっぽりと抜け落ちてしまうのは、こうした海馬の働きが強く関係しています。そのため暗記内容を長期間保持するには、重要な情報だと脳に認識させることが必要です。

そこでポイントとなるのが、「暗記内容を反復する」ことです。脳は1度見ただけの情報を長期間記憶することが得意ではありません。そこで同じ情報を繰り返し頭に入れることで、脳に重要な情報だと認識させ記憶を定着させるのです。

ここでポイントなのは、「短時間で繰り返し頭に入れる」ことです。長い時間が経ってからでは記憶が曖昧になり、正確なインプットが行われなくなる可能性が出てきます。反復学習は、記憶した内容が消えてしまう前、短時間で繰り返して行うようにしましょう。

忘れたくないことをメモに書いておき、いつでも見える位置に貼っておくことも、無意識のうちに反復学習ができるのでおすすめです。また、外出時に暗記した内容を思い出すようにすると、効果を実感しやすくなるかもしれません。

簡単な「ながら暗記」で記憶力アップ!

暗記力をアップさせるには、動作と併せて行う「ながら暗記」もおすすめの方法です。

なかでも実践しやすい「声出し暗記」は、声に出して読み上げることで脳が刺激され集中力も増し、記憶力の向上が期待できます。さらに内容を読み上げながら紙に書き出せば、脳に見る・聞く・書くという3つの刺激で、より効率的な暗記が目指せます。

次におすすめなのは、絵や映像を想像しながら暗記を行う「イメージ暗記」です。覚えたい内容と関連性のある絵や映像を紐づけてイメージすることで、脳に強くインプットできます。

たとえば、暗記するつもりはないのに映画のポスターを見ただけでテーマソングが浮かんでくる、というのもイメージ暗記のひとつといえるでしょう。

体を動かしながら暗記を行う「運動暗記」もあります。これは、声出し暗記と同じように「脳に刺激を与える」ことで記憶を促す方法です。体を動かし筋肉と神経でつながっている脳に刺激を与え、暗記効果を高めます。

具体的には、部屋の中をぐるぐる歩いたり、スクワットなどの軽い運動をしながら暗記してみましょう。勉強中は座りっぱなしでストレスがたまりやすい状態なので、適度な運動を取り入れることは暗記力を上げるだけでなく、ちょっとした気分転換にもなるでしょう。

人に話してアウトプットをしてみよう

暗記内容をより深く脳にインプット(入力)するためには、人に話してアウトプット(出力)することも有効です。

覚えたことを人に説明するには、相手が理解できるように情報を整理する必要があります。記憶した情報をまとめて説明することで、より自分のなかの記憶が鮮明になり記憶が定着しやすくなります。

また、人に情報をアウトプットすることは一から復習することにもつながり、自分が理解できていない部分を発見することにも役立ちます。

もし話していてうまく説明できない部分があったら、情報量が足りていなかったり、記憶から抜け落ちていたりする可能性があります。このように、人に情報をアウトプットすることでもメリットは得られるのです。

暗記力をより高めるために、テスト前には友人同士で問題を出し合ってみるなどの工夫をしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

暗記は、無理やり知識を頭に詰め込んでもストレスになり、また、その内容を長く留めておかなければテストで効果を発揮することも難しくなってしまうでしょう。

効率のいい暗記法とは、そういった精神的な負担を軽減し記憶の長期保存を可能にする方法だと言えます。そこで、短期間に情報を繰り返し頭に入れる「反復学習」や、脳に刺激を与える「ながら暗記」のような記憶の性質に合せたやり方が有効になります。

いつもの暗記法では覚えられないと感じたときは、これらの方法を試してみてはいかがでしょうか。

暗記を行ううえで最も重要なのは「自分に適した暗記法」を見つけることです。ベストな暗記法を見つけることで、試験勉強が進めやすくなれば、暗記量の多い科目も憂鬱ではなくなるかもしれません。