受験生が気になる!受験勉強の平均時間と効率のよい勉強のコツ


学校の授業や部活動をこなしながら受験勉強の時間を確保するのは、受験生にとって非常に重要な課題です。他の受験生たちと比べて、今の勉強時間は十分かどうか、不安に思うことも少なくないのではないでしょうか。

しかし、受験の明暗を分ける要因は時間だけではありません。同じくらい重要な要素は、「効率のよい勉強時間の使い方」です。今回は高校生の平均勉強時間を知るとともに、他の受験生の一歩先を行く、効率的な勉強のコツを押さえておきましょう。

学年ごとの平均勉強時間と受験結果の関係は?

学校の授業以外での勉強時間は、平均すると高校1年で平日1時間、高校2年で平日2時間、高校3年の秋までは平日3.5時間ほどで、休日は大よそこれらの倍の時間を勉強に当てていると言われています。

そして受験直前になると学校の授業時間が大幅に減るかわりに、1日の学校以外での勉強時間は10時間ほどにもなります。(※1)

しかし、無事に志望校へ合格する人とそうでない人の間には、実は勉強時間にそれほど差はないと考えられています。(※2)このことから受験の合否は勉強時間そのものではなく、効率のよい勉強をしてきたかどうかが大きな分かれめになるといえるでしょう。

適度な休憩で集中力を持続

効率よく勉強をするためには、集中力を持続させることが不可欠です。

しかし、人間の集中力の持続時間は30分から90分ほどが限界と言われており、効果的な勉強を続けるためには、適度な休憩を挟む必要があります。

30分ごとに5分、60分ごとに10分、90分ごとに15分というように、集中力を持続させやすいペースを見つけて休憩を取るようにしましょう。これによって集中力の低下を防ぎ、結果として勉強の質を高めることが期待できます。

もし勉強中に眠気を感じたら、思い切って仮眠を取ってみるのもひとつの方法です。昼間の15分から30分ほどの仮眠は通常の睡眠の3〜4時間ほどに相当するともいわれています。集中力や記憶力を取り戻すのに非常に効果的でしょう。

ただし、仮眠時間が30分を超えると本格的な睡眠に移行してしまい、勉強を続けるのが困難になってしまいます。遅くとも30分後には目が覚めるよう、目覚まし時計をセットしておくなどの準備をしておきましょう。

教科ごとの勉強は受験の点数配分を意識して

勉強時間の配分も、ひと工夫加えることでさらに勉強の効率を高めることができます。

志望する学科が決まったら、入試情報をチェックして受験科目と科目ごとの点数配分の傾向をつかみましょう。

そして、この情報をもとに得点の比重が高い教科に、より多くの時間をかけて勉強していきます。これは、配点の小さな科目の点数を上げるよりも、配点の大きな科目で確実に点を獲得した方が、全体の得点アップにつながりやすいからです。

どの学科を志望するにしても、一般的な傾向として国語、英語、数学の3教科は配点に大きな比重が置かれています。志望学科を明確に決めていない場合でも、この3教科に力を入れて勉強しておくと、多くの場面で応用が利くでしょう。

また、苦手な科目の勉強はつい敬遠してしまいがちですが、総合的な得点力を上げるためには苦手科目の穴を埋めることが欠かせません。大学入試の問題は基本問題から発展問題まで、順を追ってバランスよく配置されていることが多いものです。

まずは基本問題を確実に解けることを目標にして少しずつレベルを上げていくなど、無理なく苦手科目を克服していきましょう。

十分な睡眠で学習内容を定着させる

勉強時間を確保するために睡眠時間を削ろうとしていませんか?

しかし、これは勉強の効率を上げるには逆効果といえます。睡眠は起きている間に学習した知識や経験を脳に定着させるための大切な時間です。睡眠サイクルと記憶の固定のメカニズムから、その理由をご説明しましょう。

まず、睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠の2種類があります。

一般的にレム睡眠は体を休めるための浅い睡眠で、ノンレム睡眠は脳を休めるための深い睡眠と言われています。ノンレム睡眠は、さらに深いノンレム睡眠と浅いノンレム睡眠の2種類に分けることができます。

深いノンレム睡眠では脳の疲れを取り、浅いノンレム睡眠では昼間に経験した学習内容を整理し、記憶を定着させる働きがあります。

睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠が1セット1時間半のサイクルで繰り返されていると言われています。最初の2サイクルほどの間は深いノンレム睡眠が現れ、記憶の定着に関わる浅いノンレム睡眠は睡眠サイクルの後半に現れます。

そのため、勉強した内容を脳に定着させるには少なくとも4サイクルから5サイクル、すなわち6時間から7時間半の睡眠が必要になるというわけです。

このように睡眠時間は、効果的な勉強を進めるうえで重要な役割を持っており、たとえ勉強時間を確保するためとはいっても、それを削ることは有効な時間の使い方とはいえないでしょう。

まとめ

高校の3年間、受験までに残されている時間はどの受験生も同じです。限られた時間の中でいかに勉強の質を高められるかが、明暗を分ける大きな要因となっていることが見えてきたのではないでしょうか。

長期に渡る受験勉強を無理なく続けていくには、普段から勉強する習慣をつけておくことが重要です。高校1年生や2年生の早い段階からコツコツと積み重ねておくと、のちの本格的な受験勉強で大きな差をつけられていることでしょう。