どうすれば目標を達成できる?浪人した東大生が受験生に伝えたいこと


自分の夢や目標を達成できない人の特徴は、うまくいかないことがあると、すぐに言い訳をして逃げてしまうことです。他人のせい、環境のせい、過去のせいにしてしまう。

なぜ、そうなるのでしょうか?それは、“ゴール”を持たないからです。“ゴール”から発想すると、今、何をすればいいのかが、自然にわかるようになります。そのやり方をこれから紹介していきます。

手帳の威力

入試までに残された時間を最大限に生かすには“バランス感覚”が必要です。

たとえば、

「得意な英語ばかり勉強していて、国語がまるで手つかずだった…」
「数学は嫌いだから、気づいたらまるまる1カ月勉強していなかった…」

そんなアンバランスな勉強をしてしまう受験生が少なくありません。これでは、合格を逃してしまいます。

なぜ、バランス感覚を失ってしまうのでしょうか? それは、気分に左右されてしまうからです。誰でも、好きな教科、得意分野はついつい長く勉強したくなりますし、嫌いな教科、苦手分野の勉強は億劫になります。

しかし、勉強も仕事もスポーツも、気分に流されることなく、戦略(勝つための計画)に基づいて行動することが大切です。

戦略に基づいて行動するためには、まず

  • 自分が達成したいこと(目標)
  • 自分が勉強したこと(結果)

を明確に書き出すことです。「どうしようかな…」と頭の中で考えていると、必ず気分に流されてしまうので、手帳などに書いて残しましょう。

戦略に基づいた勉強ができるようになれば、努力した分だけ、着実に成績が伸びるようになります。

デキる受験生はゴールから発想している

受験勉強を進めるにあたって、あなたにぜひ身に付けてほしい考え方があります。それは、「ゴールからの発想」です。一日の勉強量や参考書を進めるペースなど、勉強計画を立てるには、この考え方が欠かせません。

たとえば、全150題の数学の問題集があるとします。あなたがこの問題集に取り組むなら、どれくらいのペースで進めていきますか?

「う~ん、一日10題は多いから、8題くらいならできるかな…」
「頑張って、一日20題は進めるぞ!」

というように、感覚的に目標を決めてはいけません。結局、ペースが遅すぎて後で焦ったり、最初に飛ばしすぎてすぐに息切れしたりするのがオチです。そこで、「ゴールから発想する」ことが必要になります。

「この問題集をあと90日で完璧にする(7回反復練習をする)」

と決めたならば、90日の間に150題×7回=1050回、問題を解くことになります。ということは、1050回 ÷ 90日 = 11.666…ですから、一日12題進めれば、90日で一冊の問題集を完璧にすることができます。

このようにして、一日のノルマ(やるべきこと)を決めるときは、必ずゴールから発想してください。もし一日当たり12題が多ければ、最初は4題からはじめて、最終的には一日20題くらいできるように計画を組んでも構いません。

デキる受験生は、いつもゴールから発想して考えているのです。

劇的に成績を伸ばす一歩

手帳に毎日やったことを記録していくと、多くの受験生はあることに気づきます。それは、「一日の中で、多くの時間を無駄にしていた」ということです。

たとえば、とある一日を振り返ったときに、今日は8時間勉強して、食事やお風呂、歯磨き、トイレなどで4時間使って、7時間寝て、買い物や出かける準備に1時間使って…

「あれ!? 全部足しても、20時間にしかならない! 一日24時間なのに、あと4時間、何してたっけ…」

といった具合です。

その“失われた時間”は、どこへ行ったのか?

なんとなくボーッとしたり、テレビやインターネット、スマホに気を取られていたり、ダラダラ休憩していたり、考え事をしていたり…。わずかな無駄が積み重なって、多くの時間を失っているのです。

後になって振り返ると、まったく受験にとってプラスにならない、無意味な時間になりがちです。毎日4時間を無駄に過ごしているとすれば、入試まで残り100日だとすると、合計400時間を失っていることになってしまいます。

けれど、ほとんどの受験生は、このようにして大事な時間を失っていることにさえ気づいていません。たとえ気づいたとしても、時間を失い、有効活用できない自分にイライラしたり、「やってしまった…」と後悔してばかりです。

あなたが濃密な受験生活を送ろうと思ったら、こうした無駄な時間を、一日の中から無くすことです。これができれば、受験勉強の質はまるっきり変わります。

失敗を繰り返さない

手帳を書くメリットは、勉強の効率アップだけではありません。あなたが日々成長し続けるためでもあります。そのために、毎日の予定を書く欄に、「発見」と「改善」を書くようにしましょう。

発見したこと

発見したことには、一日を通して気づいたことや反省点を書きます。

例)

  • 朝に英語の長文を解いたが、頭が働かなかった。
  • 昼食後、眠くなって集中できなかった。

改善点

改善点には、発見を踏まえて、明日からどのように改善するのかを書きます。ポイントは「眠くても頑張ろう」、「疲れてきたら根性で乗り切る」というような精神論に偏るのではなく、具体的な行動(改善策)を書くことです。

例)

  • 朝は最初に音読をやり、頭をウォーミングアップする。
  • 昼食後は眠たくなるので、立って勉強する。

成長できない人は、同じ失敗を何度も繰り返します。その理由は、せっかく発見があったり、改善策を考えても、時間が経つにつれて忘れてしまうからです。

大切なことは、書き残すこと。そして、それを何度も読み返すことです。何度も読み返すうちに、ちゃんと実行に移せるようになるのです。

手帳の書き方

マンスリー

月の初めに、毎月の目標を教科ごとに書き込むようにしましょう。

毎月の目標が決まれば、1日の目標をおおまかに決めることができます。達成するのが困難であると思うような目標はNGです。もし月の途中で達成することができたのであれば、加筆していきましょう。

他にも、模試、部活の予定などを書きこむようにしてください。予定を毎日確認して、自分が今日、何をやるべきなのか逆算する習慣をつけましょう。

ウィークリー

前日の夜に、「明日はどのように過ごすか」を、記入するようにしましょう。

何時に起きて、何時から何時まで食事をして、など勉強に直接関係ないことであっても書き込んでいくようにしてください。詰め込みすぎると、何かトラブルがあった際に、予定通りに行動できなくなるため、計画に少し余裕を持たせることがポイントです。

「明日はどのように過ごすか」を書き終えたら、できる限りその通りに行動するよう心がけてください。気分次第で、やるべき勉強を変えてはいけません。思うように進まないことがあっても、やる気を失ったり、自分を責めすぎたりしないようにしてください。

大切なことは、1日をフル活用することです。うまくいっていない原因や、もっとこうすれば良かったと思うことがあったなら、すぐに記入するようにしましょう。何か1つ行動・勉強したときも、すぐ記入することをおすすめします。

いくつか勉強した後に一気に書こうとすると、たいてい何をしていたのか忘れてしまったり、正確な時間を記入することができず、正しい記録を残していくことができなかったりするためです。

逐一記録を残すことによって、目標通りに行動できているのかの確認もできますし、一分一秒を活用しようとする姿勢も自然と身に付いてきます

最後に

“ゴール”から逆算すること。この文であなたに一番伝えたかったことです。

計画を立てることに、あまり多くの時間とエネルギーを割いてはいけません。勉強の計画に充てる時間は、できれば毎日3分以内にとどめてください。

大事なことは、実践すること。その次に、実践したことを毎日、記録することです(慣れれば10分もかかりません)。

頑張ってください! あなたの志望校合格を応援しています!


ABOUTこの記事をかいた人

XC(東大入試研究会)

東京大学文科3類2年。2浪経験あり。現役時代、模試でE判定だったものの、本番では9点差で東大敗北。1浪時代、模試でA判定だったものの、本番では10点差で東大敗北。模試の判定と入試は関係ないと実感。現在は3年間の受験キャリアを生かそうと、大手予備校2社を掛け持ちバイトしている。