理系東大生直伝!夏の間にやっておくべき高校生のセンター試験対策


この記事では、主に受験生を対象に、夏休みの間にセンター試験の対策をどの程度、またどのような点に重点を置いて勉強していけば良いのかについて解説する。

なお、記事の内容はあくまで筆者の考えた”望ましい”方法である。決して一般性を持ったものではないため、くれぐれも鵜呑みにせず、考え方の一つとして参考にする程度にして頂ければ幸いである。

また、筆者が理系であるため文系の科目には触れられないがその点はご容赦頂きたい。

そもそも夏から対策する必要はあるのか

対策について考える前に、そもそもセンター試験対策を夏から始めることの必要性について考えてみよう。

数学・理科はほぼ必要ない

結論から先に言ってしまえば、数学・理科(・英語筆記)についてはセンター直前期まで含めてほぼ不要というのが筆者の持論である。

その理由としては、数学・理科は二次試験(個別の大学の試験)の出題範囲にセンター試験の範囲がほぼ完全に含まれているということが挙げられる。難しい二次試験の勉強を進めているのであれば、知らず知らずの内にセンター試験についても勉強が進んでいる状態になっているのだ。

追加で行うセンター試験専門の対策はせいぜい過去問を解いて時間配分を考えておく程度のことである。そしてそれは夏休みに優先して行うべきものではなく、センター直前にこなしておけば十分である。

したがって、夏休みにおいては数学・理科はセンター試験のことは考えず、二次試験対策に注力することが結果的にセンター試験でも良い結果を生むことに繋がるだろう。

英語は場合による

英語を括弧付きで表しているのは、英語も”発音・アクセント”というセンター試験以外ではあまり見ない分野を除けば、ほぼほぼ二次試験の対策を行うことがセンター試験の対策に繋がる問題構成をしているためだ。

発音・アクセントは直前に知識を詰め込む形での対策が可能であり、または得点配分もそこまで高くはないため、夏休みの間は気にせず、個々人の受験する大学に合わせた対策をすることが最終的に良い結果に繋がると思われる。

ただし、発音・アクセントの配分は高くはないものの医学部などセンター試験で満点に近い点数が求められる大学を受験する人であれば、早期から対策を行なっておくのは悪くないとも言える。

国語・社会は要チェック

残るは国語・社会だが、これらはセンター試験独特の問題、もしくは二次試験で出題されない科目であるため、個別センター対策が必要な科目である。以下に、それぞれの科目のセンター対策について詳しく解説していきたいと思う。

センター試験対策 国語

理系受験生に限らず、文系受験生にとってもセンター試験における鬼門だとされる国語について考えていこう。

優先して取り組むべき理由

そもそもなぜこの科目が鬼門とされているのか、それはひとえに得点配分の高さと試験時間の短さに起因する。

二次試験では国語を使用しない大学も多いにもかかわらず点数配分は数学英語と同じ200点であり、かつ大門4問構成でどれもそこそこ重い上に試験時間は60分。

雑に考えれば1問15分で解かなければならないが、論説文・小説ともに文章量も少なくはなく、無対策ではなかなか困難となる。

例年国語の対策を怠って二次試験の前に足切りを食らったり、挽回不可能なほどのディスアドバンテージを追ってしまう受験生は数多くいるため、十分に対策を行うべき科目であると言える。

夏にセンター試験の対策をする余裕があるのであれば、まず優先して取り組むべき科目であろう。

具体的な国語のセンター対策

具体的な対策を考えていこう。国語は大門ごとに論説文・小説・古文・漢文に分かれているが、特に問題となってくるのは論説文・小説であろう。

古文・漢文は単語を覚え、構文を知り、ある程度の文章を読む経験を積めば素直に解くことが可能な問題になっているが、論説文・小説は問題を解くために必要となる知識が明確にはなっておらず、これと決まった対策法がないように思える。そのため、苦手としている受験生が多いのではないかと思う。

論説文・小説に対しての対策は、一言で言ってしまえば「過去問演習に尽きる」と考えている。

過去問演習から学べることは、問題の解答パターンの把握、文章の読解スピードの向上、時間配分の最適化など多岐にわたる。

また、良質な問題が数多く揃っている点も素晴らしい。特に古本などを使わずとも現行品のみで、センター試験本試験25年分+駿台・河合・東進のセンター模試合わせて約15年分+センター試験追試分と、およそ50年ぶんの問題が手に入ってしまうのである。

これらをひたすら解き続け、自分の解答プロセスを修正し続けることがセンター国語の最適な対策だと筆者は考えている。

作問者側の想定している勉強法ではないかもしれないが、あまり時間をかけられない科目に対するアプローチとして、ただスコアを高めるという点についてはこの方法が最も適しているのではないかと思う。

また、古文漢文についても過去問を有効活用した対策が望ましいが、こちらは知らなければどうにもならない知識(文法・単語など)が多くあるため、それらを一通り学校配布の参考書などで勉強してから過去問に臨むとより良い効果が得られるのではないかと思う。

センター試験対策 社会

最後に、センター試験社会について考えていこう。なお次の項目は理系向けなため文系の方は読み飛ばしていただきたい。

社会のセンター対策のポイント

さて、センター社会を考える上で重要になってくるのは「いかに短い対策期間で高い得点を叩き出すか」という観点である

センター試験は大事ではあるが、基本的に二次試験に比べて比重は低く、社会は100/900点分しかない。よって、より重要度の高い他の科目に影響が出ない程度の短い時間で対策を行い、かつ得点を最大化していくことが求められる。

社会のセンター試験対策を行う上で、基本的なプロセスは「参考者などによる知識のインプット→問題演習による知識のアウトプット→間違えた箇所など、知識の再インプット→・・・」のような流れで進んでいくと思われる。

おすすめの社会のセンター対策勉強法

最も知識が身につきやすいのは問題演習と復習とを繰り返すステップであるが、センター試験の社会ではそこまで深い理解は問われない。

また、「参考書による知識のインプット」の段階は時間がかかる割に他と比べ重要度が低いと考えられる。

そのため、この段階は薄い参考書を用いてさっと終わらせたり、なんなら思い切って省いてしまい、いきなり問題演習から学習を始めてしまったりなどといった方法が、短時間で完成度を高めていく上では効果的になってくるだろう。

センター社会は「いかに短い対策時間で高得点を取れるかどうか」が重要となってくる試験であるため、普段からそれを意識した学習を行っていって欲しい。

まとめ

色々書き連ねてきたが、センター試験について最低限伝えておきたいのは結局下記の3点である。

  1. センター国語を甘く見ずにしっかり過去問でセンター特化の対策を行うこと
  2. 社会(理科)はいかに短時間で完成度を高められるかが大切であること
  3. それ以外の科目はセンターより二次対策を優先すること

この記事が読んでくれた皆さんの学習の一助となれば、望外の喜びである。