一浪した東大生が語る!浪人中の夏休みの過ごし方と勉強のコツ


新しい年度になって4カ月、あの忌まわしき入試から6カ月以上経ち、そろそろ勉強漬けの日々にも慣れてきたのに夏休みに何を勉強すればいいか分からない、あるいは浪人生活で悩んでいる。そんな人に向けて一浪を経て大学生になった僕がアドバイスを送ります。

現役の頃との違いは?

浪人生が現役生と圧倒的に違うのは当然勉強の進度だ。

高校三年生の12月末でやっと全ての範囲を終えるなんてことはざらで、夏休み前までに受験に出題される分野はほとんど学習していないのが現役生だ。

一方で、浪人生は全範囲を終えている(はず)なので、夏前の模試では今まで見たこともないような良い結果が返ってきた人も多いだろう。

もう1つは、勉強に使える時間がとてつもなく多いということだ。高校生は夏に部活や文化祭の準備に時間を取られて勉強が思うように進まない人が多いと思う。しかし浪人生は基本的に勉強以外にしなければならないことはほとんどないだろう。

つまり、この膨大な時間で現役生に決して追いつかれることのない実力をつけなければならないということなのだ。

長い夏休みで何を勉強すればいいの?

時間があって勉強をしなければならなことは分かった。では一体何をやればいいのか?次の2つにパターンを分けて方針を確認しよう。

志望校の過去問が思うように解けない場合

志望校の過去問がまだ難しくて思うように解けないという人は、めちゃくちゃ簡単な問題から演習を始めてみよう。

秋冬と受験に近づくにつれて徐々に余裕がなくなり、あせってついつい難しい問題ばかり解こうとしてしまう人が多いが、基礎をおろそかにすると現役のときと同じ失敗を犯すことになる。

だからこそ、無駄なプライドを捨て、時間のある今のうちに分からないところや曖昧なところをよく復習しておこう。繰り返すことになるが、基礎を勉強できるのは夏が最後だ。

受験にわずかな差で落ちてしまった場合

過去問はある程度解けるが、受験でわずかに足りずに落ちてしまったという人は、ひたすら過去問演習を繰り返そう。
経験の差は現役生に決して埋められることのない部分だ。僕自身も過去問や模試の問題集を全教科40年分ほど演習することで、どんな問題が出ても動じることのない精神力・学力を浪人の夏に獲得できた。
この記事を読んでいる君にもぜひ誰にも負けないこの経験の力をゲットしてほしい。

息抜きはしても大丈夫?

結論から言ってしまうと、息抜きは積極的にとろう。

浪人生だから勉強するのが当たり前、そんなことは重々承知しているし耳にタコができるほど聞かされていると思う。僕も浪人の夏休みに様々な人から夏が大事だと言われていた。だけど勉強する気がおきない日も当然あるだろう。

毎日朝から晩まで勉強だけしなければいけない生活なんて人権侵害も甚だしいと僕は思うし、そんなことができるのはロボットだけだ。つまり息抜きに遊びに行ってもいいのだ。

ぶっちゃけたことを言うと僕の浪人時の夏休みの一日の勉強時間はせいぜい六時間がいいところで、予備校に通っていたものの自習室を利用したのは一度だけだった。それに大学へ進学した同級生とも遊びに出かけていた。

結局のところ、まったく勉強しないのはまずいけれど、必要な分だけ勉強したらあとは好きなように過ごしたらいいと思う。十代の夏休みはもうほとんど残されていないし、勉強だけに費やすのはあまりにも惜しい。

ただし、遊びすぎて志望校に不合格にならないように自分の実力と相談して勉強の予定をしっかりとスケジューリングすることが大切だ。

適当な口実をつけて勉強をさぼって第一志望に落ちる人は世の中にたくさんいるし、それこそが浪人は失敗しやすいと言われる所以なのである。

来るべき模試に向けて

夏休み中、あるいは夏休み以後に大学別模試が待ち受けている人も多いだろう。

この記事を読んでしっかりと演習をしていればおそらくそこまで苦労することもないだろう。もしいい結果が得られれば、ある程度そのペースを維持していけばよいが、あくまでも浪人生は有利な立場にあることを念頭に置いておこう。

先に述べたように現役生に不利にならないように分野が制限されているためだ。逆にあまりよい成績が得られなかった場合は夏の学習でぬけがあったということだから、今後の学習プランをもう一度見直そう。

東大生おすすめの時間の使い方

夏休みで最も大事なのは毎日の過ごし方だ。その中でも特に注意してほしいのが、毎日の生活リズムを一定にすること。

受験直前は完全に一人きりで勉強することが多いため、生活リズムを崩さないようにすることが重要になってくる。その予行も兼ねて、夏のうちにリズムを整えておこう。そのリズムの中で、午前中に国数英、午後に理社をやるといったように自分のルールを決めると勉強の習慣が崩れにくい。

予備校に通っている人は、夏期講習を振り回されないように注意して自分の勉強を優先すること。過去問の演習をしている人は実際に本番と同じ時間、教科の順番で、休憩時間の使い方にも気を配って、常に本番を意識した学習をしよう。

最後に

ここまで長々と書いてきたが、浪人生活は一生に一度で十分だ。だからこそ、半年後に後悔を残すことのないように、未来への投資だと思って少し辛抱して勉強を続けよう。

努力し続けた人が最後に受かるのが入試なので、何度も同じ失敗を繰り返さないように頑張ってほしい。夏休みを楽しみつつ、来年は合格をつかみ取って楽しい大学生活を送ろう。