現役東大生ライター直伝!夏休みに文系数学を武器にする極意

現役東大生ライター直伝!夏休みに文系数学を武器にする極意

受験で数学を使わなきゃいけない文系の人の中には、数学がとにかく苦手な人も多いだろう。

かくいう僕もその一人だ。模試では偏差値43を二回記録し、センター数学2Bは悪魔の50点…。

しかし東大の二次試験では難化したと言われた年に60%以上の得点率を記録し、ちゃんと得点源にして見せた。この二次試験に強いのには実は夏休みに秘密があった…。

数学を使う大学は少ない

この記事を見ているほぼ全員が文系の志望校で数学を使うと思う。文系で数学を使うのは大抵が国公立大学か、ほんの一部の私立大学を受験する人だけだ。

特に数学が苦手な人には、第一志望の国公立だけ数学が受験科目になっている、という人が多いだろう。

文系数学攻略の鍵は実はこの「数学受験する大学はかなり少ない」というところにあるのだ。

夏休みにしっかり過去問を確認しよう

数学受験する大学が少ないということは、その大学の対策を完璧にすれば、他の数学の勉強は全く必要ないということでもある。ここで夏休みにやっておくべきこととして「志望校の過去問の確認」ということがある。

ここでいう「確認」というのは問題を実際に解くことではなく、志望校でよく出る問題のジャンルを確認しておくということだ(ただし一回は過去問を解いてレベルを確認しておこう)。

文系数学は、理系数学に比べて問題数が少ないうえに設問の出し方もバリエーションが少ないため、大学によって傾向にかなりの偏りが出る場合が多い。

たとえば東大の文系ではほぼ毎年、微積分の問題か確率漸化式の問題が多く出題される一方で、ベクトルはほぼ必ずと言っていいほど出題されない。このような「傾向」をしっかり押さえておくだけで、かなり効率が変わってくる。

受験では「ほぼ全てが新傾向の問題」であることはまずない。基本的に傾向に大きな変化が起きることも少ない。満点を取らなきゃいけないならともかく、合格点に持っていくだけならば、基本的な傾向にそった対策をしていれば十分である場合が多い。

そしてまとまった時間の取れる夏休みにこそ、志望校の傾向に沿った対策をしていく必要がある。

過去問の傾向を確認するためのツールとして赤本を使用してもいいが、国公立大学を志望するならば、「電子数学図書館」というウェブサイトが最適だ。

大学がどの年度にどのような出題をしたかが表になってまとめられており、これを読めば、すぐに出題傾向がわかるようになっている。このサイトは閲覧だけならタダなのでどんどん活用していこう(印刷しようとするとお金がかかる)。

「定石」を固めるのための夏休み

出題傾向がわかったら早速対策をしていこう。

頻出問題対策に!おすすめ問題集

まずは問題集を志望校で頻出の問題を中心に潰していこう。

ここでオススメの問題集としては、最難関の大学を志望している受験生であれば

  • 「文系数学のプラチカ」(河合出版)

そうでなければ

  • 「教科書だけでは足りない」(河合出版)
  • 「国公立標準問題集 CanPass 数学I・A・II・B」(駿台文庫)

などがある。

(※過去問を一回でも解いておくと志望校のレベルがわかりやすいので、事前に志望校のレベルは過去問でチェックしておこう。)

ここでポイントとなるのは「同じ問題集を繰り返し解く」ということだ。これらの書籍をおすすめした理由として、「定石(じょうせき)」と呼ばれる頻出問題の基本的な解法が詰まっているということがある。

問題をスラスラ解ける人と解けない人の間には、もちろん数学的なセンスの差もあるが、この「定石」をどれだけ自分のものとして知っているか、という点の差が大きい。

夏休みの大きな目的は、この「定石」をしっかり定着させることにある。特に、志望校でよく出題される分野の定石を知っておくことで、かなり優位になる。

また、闇雲に問題を解きまくる勉強法では意味がない。まずは解いてみて、わからなかったらすぐに答えを見よう。なぜなら定石を知らないままでは解けるわけがないからだ。

そうしたら塾や学校の先生に聞いて徹底的に理解しよう。そして「こんな問題が出たらこういう式を立ててこう計算する」という解き方を覚えてしまおう。

ノートの取り方のポイント

個人的には、解法のポイントと考え方をノートのまとめ、隣に問題のコピーを貼っておくのがオススメだ。これによって楽に復習することができる。それから、できなかった箇所を中心に同じ問題集を何度も解き直そう。

新しい問題集をやる必要はほとんどない。まずは定石を徹底的に体にたたき込もう。ただし、こうして解いていく中で基本ができていないと感じたら学校の問題集で基本を確認しよう。

また、志望校で頻出の分野をもっと基礎から応用まで固めたい、ということであれば、河合出版や数研出版が出している分野別の問題集を使用することをおすすめする。

まとめ

大事なのは、まず志望校の過去問を確認して傾向を把握しておくことだ。数学が苦手な人ほど過去問を開きたがらないだろうが、効率的な学習のためには数学が苦手な人ほど過去問を解くことが必要だ。

ついでに、一年分くらいは過去問を解いてみて大体のレベルも把握しておこう。もう一つは、繰り返し同じ問題集を解いて「定石」をしっかり自分のものにすることだ。この定石をノートにまとめておくこともオススメの勉強法だ。

しっかり志望校に的を絞った対策をすることで、数学が苦手でも数学を得点源とすることができる。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

ムーミン谷のなまはげ(東大入試研究会)

東京大学工学部三年生。 「ラクに効率よく勉強する」と「楽しく勉強する」がモットーに受験を乗り切った東大生。参考書をめっちゃたくさんやった参考書ヲタク。ムーミンほど可愛くもなく、なまはげほど怖くもない。美味しい食べ物と可愛い動物に目がない。