浪人した東大生が教える!夏に浪人生がやるべき数学の勉強法


夏休みは受験の天王山――というのは現役受験生の話であって、普段から自主的に勉強できる環境にあるはずの浪人生にとっては、毎日が天王山のようなものです。

しかし、予備校に入っている浪人生にも形式上は夏休みが存在しますし、世間一般的な時間の流れから、仮面浪人や宅浪生にも夏休みが存在するといえます。この時期、受験の重要科目である数学を、どのように勉強すればよいか見ていきましょう。

普段の勉強の延長線上に

浪人生は、現役生に比べて自由に使える時間が多いのは言うまでもありません。

教科書を一通り終えており、すでに大学入試を経験したことによって比較的受験に慣れている状態にあれば、あとはこの時間をどのように使うかが問題となります。特に数学について言えば、これは演習量がものを言う教科なので、普段からの勉強が非常に重要です。

したがって、夏休みの間はできるだけそれまでと同じような教材を、継続してやり続ける気合いが必要になります。

なぜわざわざこのようなことを書くかというと、現役時代に比べて浪人時代は誘惑が多すぎるからです。膨大な自由時間、予備校帰りの繁華街、大学生活真っ盛りの友人たち――そのような環境にある浪人生にとってみれば、夏休みは天王山というよりむしろ地雷原でしょう。

とにかく復習を

夏休みに集中して取り組むべきは、何よりも浪人してから今までやってきた問題集です。予備校に通っていれば本科のテキストを、通っていなければ市販の問題集をそれまでやってきたのだろうと思いますが、これをしっかりと復習しましょう。

とにかく核となる問題集を繰り返すことで、単に数学の問題を解くためのカギを増やしていくだけでなく、夏休み後の学習の基盤として活用できるようになります。

さらに、自分の実力を客観的に把握するには、模試の成績を振り返ることが重要です。解きなおしだけでなく賛否両論ありますが、模試の問題は予備校のテキストを強く意識したものが多い(特に数学)ので、解けなかった問題を確認する際はテキストの復習が役に立ちます。

これらは当たり前のことではありますが、実際にできる人はなかなかいません。僕の見た限り、できていない人は全員第一志望に落ちていましたね。

新しい問題集は買うべき?

夏休みに入ると、とりあえず新しい問題集に手を出して気持ちを切り替えようとする人が多いと思います。ですが先ほども書いたように、まずは核となる問題集を完璧にするのが先決です。

英語などの膨大な暗記量を必要とする科目では、単語帳・長文問題集など複数の課題に取り組むことが大事ですが、数学を解くうえで必要な事柄は、問題演習の中でしか汲み取るとこができません。

したがって、数学の問題集を解く際は、自分のレベルに合っている慣れ親しんだ問題集を使い、無駄なく内容を吸収していくことが重要になります。

ただ、やる気がある人は夏休みが終わるかなり前に復習をすべて終えてしまうことがあります。その場合、自分のレベルに合った問題集をしっかりと選び、これまでと同じように自分の数学力に新たな核として加えるつもりで演習しましょう。

夏期講習は必要?

浪人生が夏休み中で最も気になるのは夏期講習についてでしょう。

はっきり言うと、ほとんど取らなくてかまいません。昨年の受講例などを見ると、やたらと大量に受講しているものが載っているのですが、当然ながらそんなに取ってもあまり意味はありません。

もしも判断を誤って一日に二講座も受けてしまったら、消化不良を起こすに違いないでしょう。一日に一講座取る場合、講座に関しては満足にこなすことができるでしょうが、まず先にやるべき復習が疎かになってしまいます。

数学における復習の重要性は先ほど書いた通りなので、これの邪魔になってしまうような講習は初めから取らないほうが無難です。

ただ、夏期講座をとることが全く無駄だと言っているわけではありません。復習の計画を圧迫しない程度であれば、ほどよいリフレッシュになります。

したがって、講座を取る際は熟考した上で厳選したほうがよいでしょう。上で書いた参考書についての説明と同じです。しっかりと予習復習を行えば、数講座取るだけでも夏休みがしっかり埋まることでしょう。

過去問の位置づけ

「過去問なら現役のときに死ぬほど解いた」「自分を落とした試験問題なんて見たくもない」という人も多いでしょうが、夏は過去問に取り組むよい機会です。

そもそも浪人生というのは志望校に落ちた類の人なので、現役生の段階で少なからず至らぬところがあったはずです。特に数学は演習量がものを言う教科なので、それなりに演習を積んできた今、現役のときと比べると、かなり問題の見通しが良くなっているはずです。

過去問を一通り解くことで志望校との距離を測ってみましょう

最後に

浪人生にとって夏は辛い時期になりがちですが、ここが踏ん張りどころです。

数学は、それなりに取り組みやすい科目なので、夏休みの間にしっかりと今までの知識を固めておくことが重要です。本格的に受験本番が近づいてくる秋・冬にかけて、学習を有利に進めていきましょう。