高2の夏から差をつけろ!この夏から始める科目別受験対策


高2の夏。おそらく多くの人にとっては青春真っ盛りの時期であろう。大学受験が遠い未来のことに思われるのも不思議ではない。

しかし、高2の夏から受験まで残された時間を数えてみるとあと1年半。決して長い時間ではない。

だからこそ、この高2の夏のうちから受験勉強をコツコツ進めて、他の受験生に差をつけよう、というのがこの記事の趣旨だ。

受験勉強への心構え

受験という人生の一大イベントを楽しもう

人間たるもの、何かをするにはモチベーションが不可欠だ。受験勉強も例外ではない。

一般的に、受験勉強は「辛い」とか「苦しい」というイメージが先行しがちだが、よくよく考えてみれば、これだけ集中的に勉強できるチャンスは後にも先にも中々ない。

受験勉強は人生の一大イベントなのである。筆者も受験生時代、受験勉強を辛いと思ったことは何度もあったが、同時に勉強に対する楽しさを覚えるようにもなっていった。過去問や参考書を次々と終えていくのが次第に快感になっていったのだ。

まあそんな人は中々いないかもしれないが、読者の皆さんも、例えば入学後の明るいキャンパスライフを想像するなりして、この一大イベントを最大限楽しむという気概で受験に臨んでほしい。

高校二年生の受験勉強の心構え

さて、高2のうちの受験勉強は、焦らず気楽に進めて構わない。寧ろこの時期からみっちりやってしまうと、高3の一番大事な時期に息切れを起こすことに繋がりかねない。

詳細は後述するが、部活や遊びの予定が無い日に進めるくらいの感覚でよいだろう。よく計画性が重要といわれるが、個人的にはそれは人の好みによるところがあると思うので一概には言えないと思う。

最悪なのは、無理な計画を立てて、結果的に消化不良に陥ってしまうことだ。最初に理想的な計画を立てた後、現実を考えて量や時間を減らしてみるという方法をお勧めする。

情報戦には乗り遅れるな!

そしてもう1つ重要なことがある。これは筆者の経験に基づく持論だが、受験は情報戦である。自ら良い教材、良い勉強法、良い塾などを見つけ、自分なりの最善の勉強法を確立した者が受験を制するということだ。

実際、この点においてはいわゆる進学校の方が、縦横の繋がりから得られる情報が多く有利かもしれない。進学校でなくとも、ネットを駆使すると想像以上に多くの有益な情報が得られる

ちなみに筆者は、ツイッターで受験生をフォローして評判のよい参考書の情報を得たり、某大手通販サイトで参考書のレビューを読み漁ったりしていた。よく「塾に行くべきかどうか」みたいな質問がみられるが、自分で情報を収集すれば自ずと答えは出るはずだ。

時間を有効活用しよう

まずは高校生活を満喫する

高2という時期は、部活や文化祭などでも中心となるので、学校が忙しい人も多いはずだ。また、受験が目前なわけでもないので、友達との遊びの予定も多いことだろう。

高校生活は二度と繰り返せない。高3になるまでは高校生生活を思い切り楽しもう。なので、高2のうちは、部活や遊びの予定を優先し、受験勉強は予定のない余った時間で進めるので構わない。

計画の立て方

筆者は受験生時代、計画を立てるの「は」得意だった。

しかしその計画はあまりに机上の空論すぎて、さぼりがちな性格も災いして予定通り進むことは1回もなかった。計画で重要なのは余裕を持つことだ。

まだ高2だし、「これ量少なすぎるだろ…」と思うくらいで構わない。きつきつに詰めてもどうせ出来ないと諦めるのが肝心だ。

実際に机に向かう際には、出来るだけスマホの電源は切ろう。集中を切らさないのが秘訣だからだ。とはいえどうしてもやる気が起きないときもあると思う。

やる気が無いのに無理にやっても全く効率が悪くなってしまうので、筆者のように、やる気のある日に長時間一気にやってしまうのをお勧めする。

勉強の方針を立てよう ~英語編~

では、全般的なことを述べ終わったので、具体的な勉強法に移ろう。

高二の目標は英語の完成

高2においての目下の目標は、英語の完成である。時間があまりない人は英語だけやっても構わない。それくらい英語は重要だ。

具体的には、高2の3月までにセンター試験筆記で180点を取れることが理想だ。この180点という点数は、得点率でいうと9割、第1問の発音アクセント問題以外がほぼ完ぺきに解ける状態である。

ではこの目標をクリアするためにはどうすればよいか。英語学習(というか語学全般)の要は文法と単語だ。この二つが出来ないと長文などただのアルファベットの羅列に過ぎず、手を出すことができないからだ。

逆に言えば、長文は高3になってからでも遅くはないと考える。高2の夏休みからセンター1年前まで残された時間はあと半年。文法と単語の二つを集中的にやるには適度な期間だ。

文法の対策

文法については、まずは夏休みのうちに文法書を1冊通読しよう。学校で配布されたもので構わない。文法は理解して覚えることが重要だ。というのも、どんなに複雑な文法事項も、根本的にはそのほとんどが五文型に収束するからだ。

そして、自分で本の内容を覚えたという自信がつくまで回数を考えずに通読し続けよう。よく「参考書○周したw」みたいな謎の自慢が散見されるが、何周したかよりも理解しているかどうかが重要なのは言うまでもない。

そのあとは問題集をひたすらやる。これも同じで回数は考えずに疑問がなくなるまでだ。

単語の対策

単語も同様で、単語帳を1冊読み込もう。たまに最初からいろんな単語帳に手を出してしまう人がいるが、それぞれ体裁が異なるので混乱してしまう。高2のうちは1冊をきちんと仕上げられればそれでよい。

市販されている大学受験向けのものならばそこまで差はないので、自分の好きなのを選べばよい。単語を覚える際に重要なのは手と口を動かすことだ。

単語帳を眺めるだけでなく、実際に紙に書き、発音して感覚として覚えるとなかなか忘れない。

そして高2のうちに文法と単語の基礎が固まれば、特に対策をせずとも自ずと長文もすらすら読めるようになるはずだ。筆者は高2まで英語が全くできず、センター同日受験では96点をたたき出したが、その後文法書と単語帳をひたすらやり込んだ結果、2か月後には180点を安定して取れるようになった。

勉強の方針を立てよう ~数学編~

数学は合否を分ける重要な科目である。なぜなら数学は出来不出来の差が著しいからだ。

だからこそ、基本をしっかり叩き込まないといけない。それさえすれば、少なくとも数学が足を引っ張ることは無くなるだろう。

数学もある程度暗記する

数学は暗記科目ではない、とよく言われる。確かに本質的にはそうなのだが、実際にはある程度暗記をしてしまった方が結果的には便利である、と筆者は経験上考える。

数学の目標は、高2の3月までにセンター8割とする。これは大まかにいえば、公式や解き方はわかっているが、解く速さが追い付いていないために完答は難しい、という感じだ。

素早く解く訓練は高3になってから過去問なりを使って練習すればいいので、まずは解き方を叩き込もう

参考書はうまく使おう

まず夏休みから2学期にかけてはチャート式などの網羅型参考書を解き進めよう。おすすめの解き方は、まず何も見ないで問題に取り組み、そのあと答えを見るやり方だ。こうすることで、より納得できるようになり、解法を自然に覚えられるようになる。

網羅型参考書に載っている解法で、センター試験はすべて解けるようになっている。そして3学期には問題集を繰り返しこなそう。参考書で覚えた解法がより定着するようになる。学校の授業でも問題演習をすると思うので、学校の授業も大切にしよう。

理系の数学Ⅲは高3からで構わない(もちろん学校の授業で既にやっている場合はしっかりやろう)。

勉強の方針を立てよう ~その他の科目編~

英語と数学はもちろん最優先で取り組むべきだが、だからといって国語や地歴、理科を全くやらなくてもいいという訳ではない。

高2のうちにやるべきことは、学校の授業をきちんと受けることだ。例えば古文であれば単語や文法を学習しているところだと思うが、授業内できちんと覚えてしまうと、高3になってからとても楽になる。

逆に言えば、学校の授業以外は、時間に余裕がないなら特段やらなくてもよい。せっかく学校まで時間をかけて通っているのだから、授業の時間も受験対策に使ってしまおう。

最後に

ここまで筆者の私見を交えつつ、勉強法を紹介してきた。しかし、これはあくまで一例に過ぎない。当然ながら筆者の示したやり方が全く合わない人もいるだろう。

先にも書いたが、勉強は自分でするものだ。いろいろな情報を集めて分析し、自分なりの勉強法を確立してほしい。そして、この拙文がその一助になれば幸いだ。


ABOUTこの記事をかいた人

えぬ。(東大入試研究会)

東京大学文科一類1年。高校の成績はかなり酷かったが、「ゆうてワンチャンいけるっしょ」の精神のもと東大受験に果敢に挑み、なんとか乗り切った。現在は法学徒となるべく勉強への熱意を再燃させようと試みている。